投資家に投資していただき、新規事業を推進していこうという案件が最近ありました。
そこでベンチャーキャピタリストについての知識を深めて、投資の意思決定プロセスの理解やピッチ資料(スタートアップが投資家などに対し自身の製品やサービスを紹介する際に行なうプレゼンテーション)作成に生かそうと思って、書籍をAmazonで探し購入しました。
それが”僕は君の「熱」に投資しよう”という書籍です。
- ベンチャーキャピタリストとは・・・
- 日本の課題
- 印象深い数々の言葉
- これからの時代の”挑戦”
- すべては楽しいからはじまる。
- 今やらなければいけないことに気づくか
- やったほうがいいことに人生を侵食されてはいけない。
- まとめ
読んだ感想ですが、無駄なことは一切やめて、挑戦への意欲をすごく掻き立てられる良書でした。
まずベンチャーキャピタリストって何ぞや?ってなりましたが、本書でもどういった仕事なのか触れられています。
ベンチャーキャピタリストとは・・・
事業会社や機関投資家から出資を募り、ファンドを組成すること、スタートアップに投資を実行すること、IPO(新規公開株式)やM&Aを手伝うこと。
本質は起業家に自分の能力を気づかせたり、その能力を存分に発揮し成長できるよう環境を整えたり、倫理観を育てたり、適切な健康意識を教育したり、進むべき道に導いたりといった、起業家としての才能をいかに取り扱うかにある。としています。
日本の課題
先人たちのやり方で成し遂げたこれまでの日本における高度成長。その時代でバリバリ働いてきた人は、その成し遂げたことへの自信とプライドを持っています。しかしながら、このまま少子高齢化と低成長、デフレが進み、プライドが邪魔をして新しい産業も生まれていかなければ、この先、日本はいったいどうなってしまうのか。日本脱出なんて話になってしまうのもわかる話です。
これからの世代が挑戦に躊躇してしまう世の中であることは日本の大きな課題であります。この問題を変えていける可能性の一つがこのベンチャーキャピタリストという職業ですね。
印象深い数々の言葉
本書を読んで、下記の点が印象に残りました。
・頭がちょっと、いかれている。
→じじいになっても熱に任せて叫び続ける。=いつまでも最前線で挑戦し続ける。=かっこいい
・JUST FOR FUN.
→「挑戦」と言うと、すぐ、歯を食いしばってひとりで孤独に努力する、悲壮感漂うイメージを思い浮かべてしまうが、イメージは違う。みんなでゲラゲラ笑い合いながら何かに熱中していたら、いつの間にかみんなでまだ見ぬ最高の場所にまでたどりついている。それが、挑戦だ。
これからの時代の”挑戦”
挑戦なんて、楽観的に、笑いながらやるもん。もし失敗したとしても、「よっしゃ、もう1回やるか」と、べつに「這い上がる」のでも「再起する」のでもなく、フラットにただ新しいスタートを切る。それが、これからの時代の挑戦のテンション。
小さくたって、壮大なビジョンがなくたって、楽しいことを追求することができれば、その小さな熱狂がいつかは人を巻き込み、ひとりひとりに楽しさをもたらすことができる。進化するテクノロジーやインターネットのおかげで、その可能性はどんどん広がっている。
すべては楽しいからはじまる。
今や、ひとの創造力を掻き立て、経済のありかたまでをも変えていく原動力は、それが「楽しい」かどうか。本当に楽しいと思えるモノ、コトが、本当に必要としている人たちをつないでゆき、居心地の良い豊かな世の中へ。すべては「楽しい」からはじまる。
今やらなければいけないことに気づくか
これからの未来に訪れるのは、「挑戦の費用対効果」が高い時代。今までは、大企業にずっと「いる」ことのほうが、コスパは圧倒的によかった。所属しているだけで、大した成果を上げなくても、成長していなくても、昇進、給料、ボーナス、退職金もある程度保証されていたが、これまでの仕組みが悲鳴をあげ、ありとあらゆるところで負の側面が噴出してきている。
前例を踏襲するだけで得られていたリターンは、年々小さくなっていくだろう。世の中には勉強、修行、準備とか、やったほうがいいことは無限にあるけれど、ほんとうに目指すべきゴールから逆算して、「今やらなければならないこと」というのは、ものすごく少ない。
これに気づく人と気づかない人の差は、大きい。
やったほうがいいことに人生を侵食されてはいけない。
やらなければいけないことを後回しにしたことで、小さな成功しかできなかった人間が、自分の現状を正当化するために偉そうに吐く「アドバイス」であふれている。性格が良い人間ほどそういったアドバイスを真に受け、若い時期をあまり意味のない努力に費やしてしまう。
他人が無責任に語る「やったほうがいいこと」に、人生を侵食されてはいけない。最短距離で1点突破して、人生をスタートアップさせろ。
まとめ
多くの言葉が本質を突いていて、今やっていることを見直し、本当にやらなければいけないこととは何かを考えさせられました。 こんな世の中で新しく何かを始めることへのリスクを普通の人なら考えると思いますが、ちょっといかれた(挑戦する)人になりたいという気持ちにさせられました。ベンチャーキャピタルについての知見を深められたし、とても勉強になったし面白かったです。
事業がスケールしないと投資家に面白いって思ってもらえないけど、社内取締役には大きなスケールだと現実味がないとかリスク高くて承認出来ないとか言われそうだし、、、とか思いを馳せていることが他人軸に侵食されていることになるわけで、自分で起業して挑戦してみることで得られる圧倒的成長とのコスパの違いに気づけるかということですね!
、、、挑戦するか笑