一つの職場で長く働き続ける文化から、働き方改革が進み、副業をしたり、趣味に時間を当てることで得られる見識や人脈を活用したイノベーションが求められる環境へと、今般のコロナウイルスの影響により、10年分の変革をここ数ヶ月で一気に加速させる事態となりました。
ただ日本の文化を考えると、この変革を受け入れることは諸外国と比較すると遅れてくると思います。実際、政府のデジタル活用はかなり遅れています。マイナンバーなんて管理できなさそうだし、個人情報渡すことに躊躇しますよね。
だからこそ、時代の流れに即していない状況に甘んじている環境からの脱却を考える人は多いでしょう。つまり転職や起業がゆっくりと増えていきます。
しかしそんなことを考えても、多くの方は、一歩を踏み出すことすら出来ません。
今より状況悪化するかも・・・どうやったら起業できるのか・・・会社設立のハウツーではなく、どうすれば成功に辿り着けるのか・・・等、わからないことだらけ・・・動けないのも無理はないと思います。
何事もやってみないとわからないということが結論になりますが、起業に関して具体的にいえば、評価されたアイディアを短期サイクルで成功するまで検証し続けることになります。
逆算して考えていけば、下記の通りとなるはず・・・。
事業の成功→ユーザーを獲得する→プロダクトを作る→プロダクトを作るためのチームを作る→アイディアを見つける
更に細分化していくと下記のようになります。
1、アイディアをどう着想するか
2、着想したアイディアをどう評価するか
3、チームメンバーをどう選ぶか
4、チームをどう運営するか
5、プロダクトの検証をどう設計するか
6、検証結果をどう判断するか
7、ユーザーを獲得する機能改善、拡充、マーケティング方法をどうするか
人口がさらに減っていく日本に根ざしているあらゆる企業は、海外進出していくことが必須だと考えています。現在私が住んでいる北海道の企業には特に必要なことであると感じています。
ということで私も現在の仕事だけでなく、様々なリスク分散のため、副業を行い、圧倒的な経験値を得られる行動を取っていかなくてはなりません。おじいさんになった時、頑固で頭悪くて、動きも遅いとはなりたくないですからね!
今回、実際の企業事例を踏まえて、これらの必要アクションをまとめあげた書籍を見つけたので、購入しました。
それが、”STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか”
本書で参考になった点は、以下の通りです。
・自らが戦う事業領域において、誰よりも詳しくなるまで情報収集をする
・欠かせないのが商売センス
→ヤフオクやメルカリなどを通じて商売の基本を学ぶ
・アイディアの評価方法
1、誰の何の課題を解決しているのか
2、スケールできるのか
3、既存のサービスに置き換わる新しいサービスか
4、ビジネスとして成立するか
5、数年後に多くの人に使われるサービスか
・構想段階のアイディアを利用するかどうかについて、顧客の声を聞くことに意味はない。
→アイディアを創出する際のキッカケになるが、検証には役立たない。
・顧客の課題を満足させるプロダクトを提供し、適切な市場に受け入れられているか
→週次アクティブユーザーが7%以上でオーガニックで(広告を使わずに)成長している。
・サービスのリリース当初から機能を大量に盛り込む必要はない。
・顧客獲得コストを増大させる最大の要因は競争だ。
・起業経験者が重宝される時代になる。
→得られるものの多さが違う。戦闘力が違ってくる。
ビジネスの基本的な戦い方は、競合に情報戦で勝ち、誰もがチャレンジしたことがない方法で稼ぐとしているので、アプリ開発等のIT分野の話が多く、内容が偏っているところが少し残念なところでした。面白い内容なので、他業界の話も読みたかったという私のわがままです。
起業家の皆さんはそれぞれ素晴らしい考え方をお持ちですが、あまり事業を大きくさせる気がない、私みたいに規模の小さい副業、兼業のような感じで考えている人にとっては、話が壮大すぎましたが、起業バイブルとしては素晴らしい内容でした。
本書のまとめで記載されている内容に書籍を読んで感じたことが集約されていたので、そのまま紹介します。
2020年、世界は感染症による大きな混乱に包まれた。
この危機を乗り越え、新しい価値を届ける事業が無数に生まれるだろう。
いや、生まれることなくしては、この世界の再生はなされない。
起業することで未来を作る。
今回感じたことを日々の中で実践できるよう本書を読み込もうと思います。