一人一人が幸せを感じ、主体的に取り組み、自然と利益が生まれ、自己成長する組織。
これが働くあなたにとって、理想とするところではないでしょうか。
多くの人が仕事を楽しめていない社会の中で、そのような組織を実現させる。
苦悩している人たちが多いこの課題。あなたは実現可能だと思いますか?
どのような組織においても問題が100%解決されることはありませんが、人手不足、評価基準が曖昧、コミュニケーション不足による連携不備、オフィス環境が劣悪等、悪いところをあげればキリがありません。
しかしながら、実際にはそのような理想の組織を実現できている例もあります。本記事では、みんなが幸せになる理想の組織において、重要と考えられる6点を紹介します。
頭の固い上司等への説得や環境を変えるには時間がかかるもの。説得にかかる時間や準備にコストがかかりすぎる組織では、あなたにとって、マイナスになってしまう場合もあるでしょう。
実践して今の環境を変えていくか、理想の環境を求め外に出るか、あなたの理想を叶える手助けになればと思います。
- 人は自分の決めたこと=内発的動機には無尽蔵のエネルギーが湧くが、人が決めたこと=外発的動機にはやる気が全く出ないようにできている。
- お客様ファーストではなく、従業員ファースト。従業員一人一人が幸せでなければ、その先のお客様には伝わらない
- フロー(無我夢中になっている瞬間)を引き出すため、無条件に信頼し、意思決定権譲渡する。
- お金や目に見える利益でつながるだけの関係ではなく、共感を軸に『仲間』をつくり、共感を軸に『お客様』と繋がり、共感を軸に関係者を集めることが大切
- チームではどうしても解決できないような悩みや、誰かが一人で抱えているようなトラブルが起こった時がチャンス。一緒に向き合って、一緒に解決していくと『信頼貯金』ができていく。
- 本音を言うのは辛いし、きついけど、勇気を持ってぶつかれる環境をつくり、ぶつかり合うことでしか解決しない。
人は自分の決めたこと=内発的動機には無尽蔵のエネルギーが湧くが、人が決めたこと=外発的動機にはやる気が全く出ないようにできている。
お客様にとって、我々(会社)は何者であるか。ということに基づき、目的に沿った戦略と戦術を策定し、日々の業務を行っていきます。
多くの会社が経営陣だけで、このことを話し合い、具体的な数字目標等に落とし込んでいきますが、戦術部分を担う実務者にとっては、その数値目標は他人が決めたことであって、自らの意志が全く反映されていないものになります。
あなたは小学校の頃、母親に『勉強しなさい』と言われ、やる気を無くしたことはありませんでしたか?
これと同じことが会社でも起こっており、人が決めたことには主体的に取り組めないのです。
お客様ファーストではなく、従業員ファースト。従業員一人一人が幸せでなければ、その先のお客様には伝わらない
人は例外なく、子供の頃から成長を望んでいます。
大人からすると一見イタズラに見える行為、例えば、赤ちゃんのイタズラあるあるでよく知られている、ティッシュを次から次へと箱から出してしまう行動も、赤ちゃんにとっては、掴んで離す感覚を練習しているに過ぎません。
組織における人事評価制度は、社員の生活を豊かにするものとして設計しなければ、成長を感じられない従業員は不幸せになっていきますし、その不満はお客様には伝わっていくのです。
フロー(無我夢中になっている瞬間)を引き出すため、無条件に信頼し、意思決定権譲渡する。
仕事や趣味など、何かに取り組んでいる際に時間を忘れて没頭した経験は、誰しもが持っていると思います。
そのように、人が完全に集中して、時間が経つのも忘れて夢中になっている心理状態は「フロー(flow)」と呼ばれます。
仕事においても意識的にフロー状態を作り出せるようになると、外部のことに気を取られることなく、楽しく集中して課題に取り組むことができますし、パフォーマンスの向上を見込むことができます。
前述した内発的動機を引き出し、フロー状態がもたらすメリットを効果的に享受することができれば、企業にとって従業員の成長、モチベーションやエンゲージメントの向上を見込めます。
お金や目に見える利益でつながるだけの関係ではなく、共感を軸に『仲間』をつくり、共感を軸に『お客様』と繋がり、共感を軸に関係者を集めることが大切
共感とは、他者の考えや意見にその通りだと感じたり、喜怒哀楽といった感情に寄り添うことができる力のことです。
この力がなければ、相手の話にじっくり耳を傾けることがなくなり、最低限の対話だけで構築される弱い信頼関係の組織が出来上がってしまいます。
結果を出した人には、しっかりとお金で評価をしつつ、あらゆる決定事項に共感を集めていくことが必要です。
チームではどうしても解決できないような悩みや、誰かが一人で抱えているようなトラブルが起こった時がチャンス。一緒に向き合って、一緒に解決していくと『信頼貯金』ができていく。
本音を言うのは辛いし、きついけど、勇気を持ってぶつかれる環境をつくり、ぶつかり合うことでしか解決しない。
5・6は対話がいかに重要であるかという点になります。
相談する度に叱責するような環境、何も解決しない環境・信頼関係では、勇気ある(主体的)行動が引き出されません。
6点の組織づくりにおける取り組みよりも、優先させている目の前の業務は本当に今取り組まなければいけないことなのでしょうか。
立ち止まる時間をつくって、現実をみて、100年後も未来や子供たちに残せるような社会構造を再構築していかなければならない時が来ています。
日本全体で見ると、経済成長しない社会に私たちは今を生きています。
社会OSの変化とともに衰退する会社がほとんどという現実を受け止めなければなりません。
結果が出ないことに悩んでいるのであれば、決してあなたに才能がないのではなく、その役目が終わりつつあるという可能性があります。
成長をベースにした組織づくりにも限界が来ているのです。
これからは目に見えないものの重要度が増す『風の時代』に入るわけですから、目には見えない価値を増やしていって、みんなで分かち合えばいいのです。