今週のお題「読書感想文」
これまでに比べて、職場での環境改善、いわゆる働き方改革という言葉を耳にする機会が多くなりました。長時間労働による自殺者が出たことや諸外国との労働環境の差が注目され始めたことが主な理由の一つでしょう。
加えて、コロナウイルス対策での在宅勤務、テレワーク環境の整備にとどまらず、多くの企業で本社移転(東京離れ)が検討され始めています。実際、2020年8月期の東京は5000人ほど、転入よりも転出が上回るとニュースが流れていました。
新しい文化や習慣をスムーズに受け入れにくい国民性を持つ日本。終身雇用も崩壊しつつある現代社会でなかなか改善されない職場環境に嫌気がさし、転職を模索したり、自らYouTubeやブログ、ビジネスで稼ぎ出したり、会社に縛られず自由にありのままの自分でいられる場所(仕事)を求めてる人が増えてきています。ありのままの自分をさらけ出せる仕事が一番パフォーマンスを発揮できると思いますし、自分も将来的にはそうなったらいいなと思って、日々勉強しています。
しか〜し!最高なチームビルディングができれば、個人で働くよりも面白い仕事に携われたりすることもあると思っています。ベンチャー企業、スタートアップに携わることがその道の一つかと思います。
世の中に新しいサービスを創出し、それが人に認められたときの達成感は人生をより豊かにさせます。というのも私は現在ベンチャー企業で国際業務に従事しているので、そう感じやすい環境に身を置いている状況のため、実感しています。色々とかなり大変なことも多いですけどね、、、。苦労が多いから勉強になるとかいう根性論はわかるのですが、苦労しないで勉強になる方がいいに決まってますし、これからの時代はそういう風になっていくのでしょう!
少し話が逸れましたので、話を戻します。以前、ロシアに海外駐在しました。その際、ロシア人スタッフと2名チームを組み、日系大手企業とのプロジェクト推進を担当しました。日本では知らない人がいないほどの有名な企業です。半年以上の時間を費やし、プロジェクトを無事成功させ、感謝の言葉をいただいたときは本当に感動しました。おそらく個人で仕事をしていては信用性が足りなく、経験できなかったことでしょう。
まだまだ経験の少ない若造な私ですが、この2名という少人数でチームを組めたからこそ最高のチームワークを構築でき、成功に導けたと実感しています。仮にこれを会社全体のチームワーク向上に役立てるとめちゃくちゃ仕事って面白くなるんじゃないの?って思いましたが、天才的に業務ができて一人でこなしてしまう人や協力的ではない人数が多くなるほど、その環境構築は難しいものです。そこで、とても参考になった書籍を見つけましたので紹介します。
それが”1兆ドルコーチ”
働き方改革とチームビルディングがもたらすこれからの企業像について考えを深められました。
印象に残ったのは以下の点になります。
1. 支援、敬意、信頼を通じて、環境を生み出す。
2. 一人一人実力を発揮し、成長できるよう手助けする。
3. キャリア目標を理解し、達成できるよう手助けする。
4. 自由に仕事に取り組ませ、決定を下させる。成功を望んでいることを理解し、必ず成功できると信じる。
5. 職場環境とパフォーマンスの相関性
6. スタッフミーティングのフレームワーク
・職務に対するパフォーマンス
→売上数値、進捗目標、顧客フィードバック、プロダクト品質
・他部署との関係
→会社の一体性と結束を保つキー
・マネジメントとリーダーシップ
→指導、コーチできているか、勇気ある行動を取るよう部下を駆り立てているか
・イノベーション
→常に前進しているか、向上し続ける方法を考えているか、新しいテクノロジー、プロダクト、手法を検討しているか。
7. 決定を下さないのは、誤った決定を下すよりたちが悪いかもしれない。
8. すべきことに集中する。
少し考えれば、ごくごく当たり前な内容だという結論にいきつくと思います。しかし多くの会社や人は基本的なことすら定義が曖昧になり、自らのステレオタイプを形成しています。
例えばビールをスーパーで買うときは缶ビール、瓶ビールが普通だと思います。
私が駐在していたロシアではサーバーを使用してペットボトルに注いで購入する形も一般的。
これを聞くと、ペットボトルだと美味しくなさそうとか不衛生という印象を抱くのではないでしょうか。ビールは缶・瓶ビールが一般的だというのも、ペットボトルビールは美味しくなさそうというのも個人が生きてきた中で形成された個人の偏見に過ぎないと思います。
そういったことに日々の生活の中で気づけるか、本質はここにあると感じました。
日頃から少し意識して自分の行動を補正して、楽しく仕事をして豊かな人生にしていきたいと思います。
これからのビジネス理論の核となりえる内容の良書です。是非手に取ってみてはいかがでしょうか。